• choord

「日本経済 コロナ危機にこれほど弱い根因」という見当違い

元ゴールドマン・サックスのデービット・アトキンソン氏の記事を読むと暗澹たる思いがした。 氏は現在小西美術工藝社という日光東照宮などのメンテナンスを行った会社の代表であり、この会社を復活させ日本の伝統文化継承に貢献していることは高く評価できる方です。 しかし、このミクロ経済と記事のマクロ経済に対する見解には雲泥の差がある。 見当違いも甚だしい。

https://toyokeizai.net/articles/-/345571?page=4 東洋経済

甚だしい見当違いは以下です。 ①日本には財政問題があり、休業補償などはできない。 ②中小企業の多さが不景気の原因としていること。 この2点について如何に見当違いかを記載していきます。 まず、①については下記のように記載しています。 ①日本には小規模事業者が異常に多く、国全体の生産性を大きく低下させています。 その結果、国の財政が弱体化してしまっているので、コロナウイルスの影響で今以上に負担が大きくなっても、財政出動は難しくなります。 氏の言う通り日本の小規模事業者は生産性が低いのは確かです。 しかし、その事と財政出動ができるできないは全く違う内容です。 なぜなら、財政出動は通貨発行権をもつ政府の行為だからです。 おそらく、日本は借金漬けだという認識なのだと思いますが、まったく違います。 正確には日本国家の借金ではなく日本政府の借金ですが。 日本政府は確かに1200兆円近くの負債を抱えていますが、

同時に資産も800兆円程度保有しています。 ということは政府の借金は実質的には400兆円であり、

GDP500兆円を下回っている程度なのが実態です。 しかも、その負債とされている国債は現在日銀が大半を保有しています。 財務省の子会社である日銀が保有しているということは連結決済で相殺され、 実質的に借金がほぼ存在しないことになります。 つまり、財政問題など存在しないのです。 コロナウイルスにより休業している事業者への補償ができないなどという理由は存在しません。 逆にここで休業補償することでGDPが維持できるか或いはGDPが伸びるということもありえます。 どんどんやるべきことなのです。 しかも、ここで休業補償を行わないことで廃業が続き様々な業界の供給力が小さくなり、 GDPが小さくなることも考えられます。 詳しくはお金の定義について論じないといけないのですが、

それはまた別の機会に譲ります。 そして②の中小企業が多く生産性が低いということです。 この見方は生産性を伸ばせば解決するという考え方なのですが、 そもそも生産性を上げても需要が伸びるとは限りません。 経済成長つまりGDPを伸ばすには需要を上げることが重要なのです。 生産性向上とは供給力の強化に他ならず、むしろデフレ化を促進させるだけです。 以前、同様の氏のコラムに

アメリカが経済成長している最大の要因は移民受け入れによる人口増加だと語っているにも関わらず、 上記の様なことを論じていただけに非常に残念な内容になっています。 人口減少している以上、GDP増大はほぼ不可能な状態です。 重要なことは経済成長を続けることが無意味だということに気づくことです。 小規模事業者を減らし、つまりM&Aを行い企業規模を大きくすることが解決策だと論じているのでしょうが、 経済成長することを前提とした時代遅れの見解でしかないのです。 経済成長とは借金を増大させること、或いは投資をし続けることです。 この地球上にはもはやフロンティアは残り少なく、投資した以上のリターンを得ることができないことは明白になっています。 そのことを直視せず、経済成長することを前提とした見解は害悪ですらあります。 かつてゴールドマンサックスにいたことが不幸だったのでしょう。 拡大することが是とされた企業論理では見えてこないのです。 リーマンショックで何も学ばなかったということでしょう。 悲しいことです。 生産性というお金という単一の尺度でしか計れない価値を追うことの無意味さを見直す必要があります。 これから求めるべきは多様な価値尺度を持つことです。 そのためには中小企業こそがむしろ重要になってきます。



これから見据えるべき社会とは持続可能性です。

経済成長を前提としたパラダイムは既に崩壊しつつあることが露呈しています。

競争から共有のフェーズに入っています。

SDGsがそのひつとの証明です。


弊社は建築を編集することで、その持続可能性を追求していきます。

オルタナティブ無垢フローリング」はそのためのひとつの仕組みです。

是非、購入ご検討ください。






11回の閲覧
  • Houzz社会のアイコン
  • Facebookの社会的なアイコン
  • Twitterの社会のアイコン
  • Pinterest - White Circle
  • Instagram - White Circle

© 2023 著作権表示の例 - Wix.com で作成されたホームページです。