- choord
woven city
最終更新: 2020年1月11日
自動車メーカーのトヨタがスマートシティを手掛けるようだ。
他国でも先行して行っていることではあるが、
まっさらな状態から街づくりを行うところが新しいようだ。
非常に注目度の高い試みだが、私の見解は他とはかなり違う。
https://bunshun.jp/articles/-/24521 文春オンライン
多くの方々はこれが未来の街のあり方と捉えるであろう。
しかし、果たしてそのよのうな人間にとってお気楽な社会が到来するのであろうか。
暗澹たる思いがする一つが街のデザインを行ったのが、イーロンマスクの火星移住計画や地下の高速移動システムであるハイパーループを構想した人だからだ。
イーロンマスクの行っていることは進歩主義で汚染された小学生レベルのアイデアばかりで、評価に値しない。
将来的に害悪ですらあることばかりを行っている。
そのアイデアに乗っかりデザインしている人間の構想力では限界があることは明白だ。
何が問題か?
それはスマートシティが現在の既存の街よりも遥かにエネルギーを大量に使用することになるからだ。
エネルギー問題が深刻化する中で現在よりも大量にエネルギーを使用する街づくりはナンセンスである。
おそらく省エネになると思ってのスマートシティであろうと思われる。
しかし、現実には全く逆に進む。
全てをネットで繋ぎAI化することは計り知れない量のエネルギーを使用することに多くの方々は気付いていない。
年々一人当たりのエネルギー使用量が増えていることはそれを証明している。
エネルギーは自前の自然エネルギーで賄うことを前提としていると思われるが、
構想しているレベルの設備はその量をはるかに凌駕する。
スマートシティが具現化し、稼働すれば分かることではあるが。
そして、その膨大な設備を供給する大半の供給者はスマートシティ外に存在し、
それらがあって初めてなりたつ街であることに気付く。
つまり、外部に大量のエネルギーを使用する場所があってなりたつ街でしかない
という事実である。
これはグローバル化の弊害と同様で、
新たなフロンティアを開拓し続けることでしか延命することができない
グローバル資本主義と同じ穴の狢である。
火星につくる街?も同じで、
地球あっての火星の街でしかない。
地球に頼らず他の星で全てを賄えるようにしなければいけないが、
それが不可能なのは明白である。
投入した以上のエネルギーを得ることができないことは物理学で証明済みだ。
この事実に気付かない或いは見て見ぬふりをして大量消費社会を邁進する
市場原理主義の方々はそろそろ目を覚ますべき時でしょう。
これらのスマートシティは持続性が盛り込まれていない、
大量消費社会の延長上にあるシステムでしかない。
弊社は「建築を編集する」設計事務所として持続可能性そしてSDGsを追求していきます。
持続性が盛り込まれているオルタナティブ無垢フローリングをどうぞよろしくお願いします。
